なんちゃってな千葉県一周!

 

 

バイトも終えた23:30。

 

400キロの旅が始まろうとしていた。

 

この時はまだ何も知らなかった。

 

千葉県は平坦だから他見より一周するのは容易いことだと、ネットを鵜呑みにした地獄が始まる。

 

 

 

  予定走行ルート。千葉県右回りです。

  • 船橋市内から国道296号で銚子方面へ
  • 犬吠埼灯台を夜中に通過
  • 九十九里海岸をひたすら南へ
  • 朝日を拝みながら九十九里海岸を颯爽と走る
  • 千葉県南端の野島崎灯台に午前中には到着
  • 美味しい海鮮でも食べて休憩
  • ゆっくり北上し、夕方には市内に到着

 

という、速度も疲労も特に考えないプランでいた。

最も普段から、何とかなるという思考が強いので、

細かいことを考えることはせず生半可な気持ちでいた。

 

 

始めに皆さん。

運動するに当たってまず考えるべきなのは

自分はどのくらい動くとどの程度疲れるのか。

ということです!

 

 

唐突。

出発して気が付いたことですが、夜中のトラック運ちゃんは乗用車に比べて、

自転車のことをすごく気にかけてくれている。

(個人的な感想ですので。時と場合に依ります。)

というか、気にしなきゃ事故って悲惨なことになるからですが…雨が降っていたのもあり、かなりの徐行で追い抜いてくれたり、こちらが気がつくように後ろからハイビームを何回か照らしてくれたり。

車社会では当たり前と考えられていることも、それ以上の配慮もしていただき、感謝、感謝でした。

 

見慣れた道を進むのは容易い。

少しずつ少しずつ、知らない町へと足を踏み入れる。

296の後半は外灯も無く自分の自転車のライトだけで

寂しく、お化けの出てきそうな薄気味悪さでした。

その状況の中、だんだんと坂道が増え、いつの間にか峠道を何度も通りました。まだその時は、このくらいへっちゃらやーん、と息巻いていましたね。。。

 

 


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銚子付近、200mはあろうかというアップダウンの連続。(あれ、千葉県って平坦なんじゃ………)

うすうす気づいてはいましたが、平坦なのは利根川沿いを走れば。のお話だったのです。

不幸なことにこの200mアップダウンは

もう一度通るのです。

 

そんなこんなで犬吠埼灯台到着。


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時刻は午前5:00。遅れてる。想定してたのより遅い。

あたりは薄暗く、少しずつ明るくなる、というところ。


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刑事ドラマでよく出てくる殺人現場、とともに

解決も成される場所のような雰囲気。(笑)

 

 

少しの焦りとともに犬吠埼を後にし、向かうは南端。

200アップダウンは超特急で通過。(笑)

 

地獄の海沿い 


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日曜の海といったらサーフィン。

明るくなるとともに交通量も多くなります。

左手にサーファーを拝みつつ前進前進。

九十九里海岸は以前も走ったことがあるため、

気が楽でした。

 

勝浦辺りに差し掛かると今度はトンネル&坂の連続。

ここは自動車の風圧との闘いでした。。。

 

あるトンネル手前で10トントラックが停車しました、

何だこいつは ̄□ ̄;)!!と思いつつも、トンネルを進むと対抗車線から10トントラックが進入してきたのです。もしかしたら無線で連絡を取り合って、トンネルを譲り合ってるのかもしれません。

(狭いし風圧えげつないですし。。)

勝手な想像ですが改めてトラックの運ちゃんはすごいなあと高揚したのを覚えています。

 

 

千葉県の最南端。野島崎灯台到着は午後3:00頃。


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灯台だけの写真を撮り忘れた。。。😱

ライトの充電のためのバッテリー不保持のため、

早く北上せねばならず、海鮮はカット✂。。。

 

かなりの焦燥感に駆られながら出発。

このころには足には乳酸が溜まっていたのか

重く、反応も鈍くなっていた。

更に。尻の痺れに襲われた。

タイヤもサドルも安価な物のためか、

サドルに体重をのせすぎなのか、

最短でも北上するしかないこの状況に嘆きながらまたトンネル&坂を1つずつクリアしていく。 。。

 

 

 

よくそんなにチャリ漕いでられるね、と知り合いに言われますが、8割気合いといっても過言ではない。

漕ぐしかない状況に身を置き、身体にムチを打ちながら前に前に進むのです。ドMなのかと言われればそれまでですが、汗をかきながらも漕げば漕いだ分だけ進み、風を切り、車に抜かされ、コンチクショーと追いかけ(笑)

それがやめられないのです。(笑)

謎ですね~

 

 

 

館山を過ぎたあたりで日暮れだったと思います。

この時点で35時間ほど睡眠無しだったので、

ここでは睡魔との闘いでした。

眠い眠い眠い(_ _)..zzZZ。

お尻も痛かったので、ずっと立ち漕ぎで。

ひたすら漕いで濃いで漕ぎまくる。

 

不思議なことに夜に自宅を出発したときより

夕方から夜に変わる時の方が明るさに目が慣れず

とても怖かったのを覚えています。

 

5時間ほど立ち漕ぎをし北上。

よくやく見慣れた景色の千葉市国道357号。

未開の地、では無かったですが、一人でよくわからない道を進み続けるのには不安も大きいのです。

泣きそうになり。

泣きませんでした。

 

そこからは2時間ほどかけゆっくりと自宅へと向かう。

家には普段通りに入った。

そのまま10時間床につきましたとさ。


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とにかく長かった。長くて充実してて思い返すと短い。

休憩はコンビニで栄養を蓄えながら、

全部込みで23時間の旅でした。

道に迷って同じところをぐるぐる回ったり、信号待ちで寝て倒れたり、コントロールレバーが外れたり、

トラブルは少々ありましたが!

やってみたらやっぱり意外といける!

楽しかった!

またやりたい!

今度は誰かと!

 

春には東北一周も考えています。

 

拙い文章を長々と読んで頂き

本当にありがとうございました。

ほんの一人の趣味ですが、

読んだら何かを感じ行動に移したくなる、

そんなことが出来たらいいなと

体験を綴ってみました。

 

 

継続は力なり!

 

皆さんも一度地獄まで足を伸ばしてみては!?